20年度のまちづくり
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吉田教育長の顔写真 平成20年度
教育行政執行方針

歌志内市教育長 吉田英一

はじめに
第1 学校教育の充実
第2 社会教育の充実
むすびに
歌志内市教育長 吉田英一  

はじめに
 今日の社会情勢は、少子高齢化に加え、国際化や情報化が進展し、国内では、政治・経済や財政などの各分野に多くの難問を抱えながら構造改革が進められております。
 このように教育をとりまく状況が大きく変化する中、「国家百年の計」である教育の果たす役割は極めて重要になり、新しい時代を切り拓く心豊かで逞しい人材の育成をめざし、教育の基本にさかのぼった改革が進められています。
 本市においては、今後の教育の動向を一層重視しながら、これまでの実践を基盤に、地域の特性や人材・自然等、教育的諸条件を生かし、不易と流行を見極め、幼児期からの「人間力向上」のため、実効ある教育活動を推進しなければなりません。
 このため、効率的な教育環境の実現に努め、学校・家庭・地域が連携し、「確かな学力」の育成とともに、「生きる力」を育み「豊かな心」と人間性を培い、生涯を通じて学び続ける生涯学習社会を構築する教育活動を推進して参ります。

 次に、主な施策について申し上げます。
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第1 学校教育の充実
 次代を担う子ども達が、どんな変化にも対応し、国際社会の中で日本人として自覚を持ち、何事にも「自ら学び、自ら考え、正しく判断し、行動できる力」を育むためには基礎的・基本的な学力を確実に身につけ、個性を生かし、心豊かに逞しく育っていくことは非常に重要であります。
 このため、学習指導要領の趣旨が、各学校の教育課程に生かされ、特色ある学校教育が推進されるため、「学校力」を高めるべく、その適正な編成・実施・評価と改善に努めて参ります。また、「教育は人なり」との教育理念に基づき、新しい教育に取り組むべき教職員の意欲が必要不可欠であります。
 地域に根ざした教師として、強い情熱とともにその使命感と責任を自覚し、服務の徹底や教職員の職業倫理を高めると共に、専門性や指導力の向上に努め、地域に開かれた特色ある学校づくりを推進して参ります。
 さらに、各学校において外部講師を招聘するなど、校内研修を充実することはもとより、各種研修会への積極的な参加を通して理論に裏付けられた確かな実践を行い、各学校の教育力向上に努めて参ります。
 また、小学校の統合や中学校の移転を目指し、両小学校の交流授業や合同行事の具体化を図る一方、旧歌志内高校の環境整備に取り組んで参ります。

 以下、次の4点を「学校教育推進の重点」といたします。
 
1 変化への対応能力を育成する教育の推進について
〜「生きる力」を育む創意と活力に満ちた教育活動〜
 今後の社会は、将来を見通すことが難しい様々な変化が予想されます。
 特に、国際化や情報化、環境問題などは教育に与える影響が大きいことから、社会の変化に対応し、逞しく生きていくことのできる人材の育成を目指すことが大切であります。
 各学校においては、創意と活力に満ちた教育活動を進めておりますが、今後も身近な自然に学び、地域の文化や伝統を重視し自然や多くの人とのかかわりなど体験を通してのみ培われる、学び続ける意欲と、しなやかで柔軟に対応できる豊かな人間性など「生きる力」を育む教育を推進して参ります。
 このため、本年度は、統合に向けた両小学校の児童間交流を深めると共に幼・小・中が連携して参画する地域の活性化を図る諸行事や宿泊体験学習を推進して参ります。また、学校の教育活動その他の学校運営状況について評価を行い、その結果を保護者等に公表しながら学校運営等の改善につなげて参ります。
 さらには、急速な情報技術の発達によって社会の様々な分野での情報化が進んでいる中、小中学校においては、情報教育を推進し、環境教育や情報活用能力の育成を図って参ります。
 一方、国際的な広い視野にたち、外国語指導助手を引き続き招致し、中学校の語学力向上はもとより、幼稚園や小学校へ派遣し「総合的な学習の時間」に英会話を取り入れるなどのほか、社会教育事業への積極的な活用を図り、本市における国際理解教育の推進に努めて参ります。
 
2 基礎基本を重視し個性を生かす教育の充実について
〜確かな学力を身につけ自分らしさを発揮させる教育活動〜
 児童生徒に基礎的・基本的な知識や技能等の学力を確実に身につけさせるとともに、主体的に学ぶ意志、態度、能力を培い、創造的な思考力や主体的な判断力、豊かな表現力を育成することは今日の重要課題であります。
 学校教育の中核は授業であり、児童生徒に魅力溢れる学習動機を与え、学ぶことの楽しさや達成の歓びを体得させることは、教師の意欲と情熱、愛情溢れる指導力にあります。
 このため、授業研究や校内研修の充実を図り、豊かな体験学習活動や問題解決のための学習方法を取り入れ、一人ひとりの良さや可能性を発揮させ、個に応じたきめ細かな指導と評価を工夫するとともに、出番を与え、励まし、自分らしさを発揮させる学習指導を推進して参ります。
 また、本年度も継続して、児童生徒の学力・学習状況を的確に把握することなどを目的に「学力・学習状況調査」を実施し、北海道教育委員会の学校改善支援プログラムを基にし、学習指導、家庭等への取組など、各学校が主体的に受け止め、児童生徒一人ひとりの学習改善、学習意欲の向上につなげて参ります。
 
3 寛容の心を養い、自立性や耐性を育てる教育の推進について
〜他人や自然を思いやり、自らを律する心を育てる〜
 今日、自主性や耐性、連帯感や社会性を培い、弱者や自然に対する優しさと思いやりの心を大切にして相手の立場を理解し、よりよい生き方を追求することは学校教育の緊急課題であります。
 このため、生命や自然への畏敬などの情操を養い、心身を鍛えることのできる自然体験学習や社会参加の精神を培うボランティア活動等、成就感や達成感の体得をねらいとする実践的諸活動を重視し、学校生活の中で、相互に人格や人権を尊重し、啓発し、協力し合う態度を養う教育活動を推進して参ります。
 特に、児童生徒においては、家庭や地域との連携を図り「早寝早起き朝ごはん」運動など基本的な生活習慣を適切に身につけさせるとともに、道徳心や自律心、公共の精神を深め、道徳的実践力の伸長を図るため、道徳教育の充実に努めて参ります。
 
4 生命を尊び自らを鍛える健康、安全指導の推進について
〜心身ともに健康で安全な生活習慣教育の推進〜
 児童生徒が生涯にわたって生きる力を身につけるためには、その基盤としての健康増進や体力の向上が不可欠であります。
 児童生徒一人ひとりに生命の尊さや心身の健康の大切さを認識させるとともに、自ら心身の健康づくりに取り組む意欲と実践力を培うことが大切であります。
 このため、豊かな健康知識や意欲を育む学校保健の推進等、安全に関する意識を高め、自ら安全な生活を営む能力を育てる指導計画の工夫をさらに進めて参ります。
 学校における交通安全教育に関しましては、教育活動全体を見通し効果的に指導して参ります。
 また、不審者に対する登下校指導をはじめ、不審者侵入などの学校安全管理においても、適切かつ確実に指導体制を確立して参ります。
 学校における食に関する指導として、本年度、栄養教諭を直接配置し、子ども達の心身の健全な発達に資することを基本に、望ましい人間関係や健康的な食生活を営む習慣を身につけさせるため、給食の時間はもとより、学校教育活動を通して計画的、継続的に食育指導を進めて参ります。
 また、学校給食は、栄養のバランスを考慮した献立の工夫に努めるとともに、食材の厳選と調理員の衛生知識の向上及び施設の衛生管理を徹底し、より安全・安心な給食提供を目指して参ります。
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第2 社会教育の充実
 社会の変化に伴い、市民一人ひとりが生きがいやゆとりを持って生活を全うできる生涯学習社会の実現が求められております。
 一方、自治体を取り巻く環境は、これまで以上に厳しい状況を迎えておりますが、社会教育に対する期待は、ますます大きくなってきております。  このような状況の中で、施設管理の運営を含めた諸施策並びに各種事業の実施には経費節減に努めた効率性を重視するとともに、市民の要望や課題を把握し、市民の学習意欲に応えられるよう努めて参ります。

 以下、次の4点を「社会教育推進の重点」といたします。
 
1 生涯各期において、自発的で充実した社会教育活動の奨励に努める
(1)幼児教育
 幼児期は身体が急速に発達するとともに、人格の基礎が形成されるため、家庭内の教育が重要でありますので、家庭教育に関する情報提供等を行って参ります。
(2)青少年教育
 子ども達がそれぞれの個性を生かし、心豊かに逞しく育っていくためには、地域における活動や体験活動が大切であります。
 このため、児童館行事をはじめとする各種教室、スポーツ・レクリエーション活動を実施するほか、地域子ども会や育成者組織の事業などを支援し、青少年に多様な体験や交流の機会を提供して参ります。
 また、青少年センターを中心とした関係機関、団体等との連携を図り、子どもの安全確保や非行防止に努めます。
(3)成人・女性・高齢者教育
 社会構造の変化に対応し、生きがいを求めながら自己実現を目指すことは成人各層にわたって極めて重要であります。
 生活課題や地域課題、現代的課題に基づいた学習機会を提供するとともに、サークル活動をはじめとする自主的な活動を支援して参ります。
 
2 スポーツ振興を推奨し、健康な生活を高める活動を推進する
 スポーツは体力の向上やストレスの発散、生活習慣病の予防など心身の両面において健康増進に有効であります。
 このため、各種教室・大会を通じたスポーツの普及や関係団体の育成及び指導者の確保など、市民スポーツ活動を促進して参ります。
 
3 うるおいのある個性豊かな芸術・文化活動の振興を推進する
 潤いと安らぎのある充実した人生を過ごすうえで、芸術文化の果たす役割は非常に大きなものがあります。
 市民一人ひとりが、趣味や各種活動を通して心豊かな生活を営めるよう、自主的な文化活動を一層高め、市民の生活に根ざした文化活動を推進して参ります。
 
4 社会教育施設及び体育施設の効率的な運営と管理に努める
 公民館、図書館は、経費節減に努めながら、効率的な管理運営を行い、市民各層に幅広く利用されるよう、学習機会の提供やサークル活動の活性化に努めて参ります。
 また、郷土館と旧空知炭鉱倶楽部は、郷土文化の貴重な財産として市民の皆さまの支援とご協力をいただきながら、魅力ある展示や行事に努めるとともに、市の観光資源としても広くPRして参ります。
 なお、その他の体育施設や児童厚生施設も多くの皆さまに利用されるよう管理・運営に努める一方、効率的な放課後対策事業を目指した児童厚生施設の適正配置についても検討して参ります。
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むすびに
 以上、教育行政に臨む私の決意を申し述べましたが、新しい時代を拓く力強い創造性あふれる人材の育成に向けて、関係機関及び教育諸団体との密接な連携を保ち、本市教育・文化の振興に最善をつくす所存であります。
 市議会をはじめ市民皆さまの教育行政に対するより一層のご理解とご協力を心からお願い申し上げ、平成20年度の教育行政執行の方針といたします。
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