「にほんでいちばんちいさなフォトコンテスト2024 in 歌志内」入選者等決定！

歌志内市観光カレンダー2025掲載作品一覧

審査員からの選評

○最優秀賞 （総合部門）　
　「頂きのマーガレットととんがり屋根の時計台」 天野　留美子　様
　ほのぼのとした可憐な花をモチーフにした素敵な作品ですね。花に近寄り、花にピントを合わせたことでバックが煩雑にならず、適度にボケたことで花がより可愛く仕上がっています。構図、色合いも良く作者の撮影時の優しい気持ちが伝わって来ます。バックの建物や陸橋のポケ具合も適度で申し分ないです。
(アドバイス) 題名ですが花に合わせた可愛らしいのを望まれます。


○入選　
　「空に届きそうな展望台」 西村　なぎさ　様
　青空に浮かぶ鱗雲ですが、この場所で見られるのは運が良い人ですね。空に突き刺さりそうな展望台、周りの山々を対角魚眼レンズの特性を生かし撮影されています。このレンズは、周りが写りすぎるのですがうまくまとめています。彩度が少し減らし、コントラストを増やすとさらに良くなります。

○入選　
　「パパのふるさと歌志内」 太田　芽久美　様
　桜満開の並木道で子供さんが、奥に居る両親に大声で呼んでいるような様子がこの作品から見て取れます。この作品の良さは、女の子の足が上がっているのがこの作品の肝です。
(アドバイス) 全体が暗いのでもう少し明るくして、彩度とコントラストをほんの少し上げると春らしい色になるでしょう。

○入選　
　「夜空に響く」 横山　瑛美　様
　花火の煙が赤く染まり人物がシルエットで表現されています。煙があったため花火の煩雑さが消えて人物が浮き出て作品を強くしています。ローアングルでの撮影ですので、左の人物が作品を補強しています。
(アドバイス) 右側の黒い部分に、人物が居ると思うのでもう少し分かる程度に出すと良いでしょう。

○入選　
　「雲間の輝き」 杉本　健一　様
　歌志内の雲海と街灯りの作品は数多いのですが、この作品は誰も撮っていないであろうこのアングルです。街灯りの周りに、うっすらと青く見えている雲 があるのが良い印象を出しています。街灯りも露出オーバーになりがちですが 今一歩踏み止まっていますし、街灯が絞の効果かクロスフィルターの8本の光条が効果的です。
(アドバイス) 左上部の黒い部分もうっすらでも雲が青く見えると良いでしょう。

○入選　
　「ぽかぽか陽気」 横山　瑛美　様
　春のゆったりとした時間の流れる様子が写っています。このキタキツネは何の警戒心もないところを見ると、作者は忍びの術に長けているのでしょうか。 残雪のある山並み、やわらかな雲や春特有の青っぽい霞これが春ですね。
(アドバイス) マゼンタを少し減らし、コントラストを少し増やすと良いでしょう。

○入選　
　「実振る」 後藤　千代子　様
　この作品は歌志内が隠れていて、景色や建物など場所がわからないと観光作品として成立しません。しかし選者の心をくすぐる奨の作品は初めて拝見しました。沈んでいる落ち葉の上に降るブツブツが大変美しい。雨とは違うこの状況で、喜んで撮影されたのではないかと推察します。
(アドバイス) 欲を言えば左下の黄色い葉は緑っぽい色であってほしいところです。 題名は「雲振る」ではなくて「異降る」の方が良いように思われます。
 

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
審査員 北海道写真協会 田澤 康史